コレが撮りたかった訳じゃないんだけど。


だけどギンヤンマが連結して池に飛び込んでくると、池の雰囲気がパっと変わる気がする。きっとはるか昔の子供の頃に心に刷り込まれたんだと思う、とにかくトンボ取りでこれ以上の獲物はなかったからだ、身近にはオニヤンマなんかいなかったしチョウトンボなんて1-2回しか見たことがない、友達が遠出して取ってきたオオシオカラトンボを見たときはこんなトンボもいるんだとビックリした記憶がある。ウチワヤンマは年上の兄貴分たちにオグルマヤンマと教えられた記憶があるが手にしたことは1回だ。身近の環境ではギンヤンマの連結体は最高のターゲットだったのだ、池では眦を決したようになった少年たちが思い思いの場所で陣取り、たまに回遊してくるギンヤンマの連結体を狙う、しかし自分の射程に入ってきたからといって、うっかり網は振れない網の中にまんまとギンヤンマが♂♀合わせて収まれば英雄だ!が、網でギンヤンマを叩いてしまいビックリしたギンヤンマが連結をといて一目散にはるか上空に去られた時は周りの視線が痛いし実に面目のない気分にされることはうけあいだ。自分なんか気後れして網を振ることが出来ず後でさんざん後悔したことがある、まるで夏休みの少年たちが集まる池の周りは一種の修行の場と化していた。